だんだん悪化して…その息切れやむくみは心不全かもしれない

公開日: 更新日:

「着目すべきは、2型糖尿病ではない患者が半数以上研究対象に含まれている点です。今後は2型糖尿病がない患者にも、心不全の治療薬としてSGLT2阻害薬が使われるでしょう。ただし現段階では、日本では糖尿病の治療薬としてのみの承認です。糖尿病患者で心不全リスクが高い人は、状況を見て、SGLT2阻害薬に切り替えるという方法もあります」

 1日6グラム以下の塩分制限、肥満解消も外せない。心不全はBNPまたはNT―proBNPという心筋ストレスマーカーでチェックできるので、特に一度でも心筋梗塞、狭心症などの心臓病を起こしたことがある人は、受けた方がいい。血液検査で簡単に分かる。

 すでにステージC以降、つまり慢性心不全の域に入っていたら……。8月に従来薬とは作用機序の違う新薬「エンレスト(一般名サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)」が発売されたが、それ以外にもエビデンスのある治療薬がこの2年間でもいくつか登場している。早い段階で手を打てば生命予後を延ばせる可能性はある。

 そのためには、今自分の心不全がどの段階かを知る。心不全の症状である息切れやむくみを年のせいと考えている人も少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」