だんだん悪化して…その息切れやむくみは心不全かもしれない

公開日: 更新日:

 8月28日、タレントで俳優の岸部四郎さんが急性心不全で亡くなった。心不全は近年増加傾向にあるが、どんな病気か正しく理解している人は多くない。

「心不全とは、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなって生命を縮める病気です」と言うのは、九州大学大学院医学研究院循環器内科学の筒井裕之教授だ。

 心不全は、高血圧糖尿病動脈硬化といった生活習慣病がリスク要因になる(ステージA)。これらによって心筋梗塞や狭心症など心臓病を起こすと、心機能が傷害を受けたり、長期的に負荷を受け(ステージB)、急性心不全を発症する。入院し治療を受ければ回復するが、心機能は完全には良くならず慢性心不全に至る(ステージC)。慢性心不全に対する薬物治療が行われるが、急性増悪で入退院を繰り返し、薬も効きづらくなる。ペースメーカーや植え込み型除細動器といった非薬物治療でも対処できなくなる(ステージD)。

■予防が死亡回避につながる

 つまり心不全は、ステージA→B→C→Dと「だんだん悪くなり」、最終的に「生命を縮める(命を落とす)」。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された