著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

脳を覚醒させ腸の働きを高めるタケノコは朝食にピッタリ

公開日: 更新日:

 シャキシャキとした食感と春の風味を感じられるタケノコには糖質脂質などの栄養素がほとんど含まれていません。「タケノコには栄養がない」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ところが近年、タケノコの中に含まれる栄養素が私たちにとって必要であることがわかってきました。

 まずタケノコにはタンパク質のもととなるアミノ酸の一種であるチロシンが豊富です。脳を覚醒させ、集中力や判断力を高めるなどの興奮作用があるノルアドレナリン、意欲的にさせてくれるドーパミンなどを分泌させる働きがあり、感情や神経機能の調節に役立ちます。朝食べることで、集中力を高めることができそうです。茹でた後のタケノコにつく白い物質はチロシンが結晶化したものなので、取らずに食べましょう。

 体内のナトリウムを体の外に出してくれるカリウムもタケノコには多く含まれています。100グラム当たり520ミリグラム含まれていて、カリウムが多いとされるジャガイモ(410ミリグラム)よりも多いことがわかります。

 食物繊維の豊かさも見逃せません。100グラム当たり2.8グラム含まれるうち、便通をよくする働きのある不溶性食物繊維が2.5グラム含まれます。寝ている時には腸がよく働くので、夕食に食べて整腸作用をアップさせることができそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…