著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ラッキョウは「食物繊維の王様」焼くと抗酸化作用が20倍に

公開日: 更新日:

 漬物として年中売られているラッキョウですが、生で購入できる期間は限られていて、その旬は5月から7月になります。

 ラッキョウに含まれる栄養素はほとんどが水溶性なので生がおすすめ。甘酢漬けの場合は汁に栄養素が溶け出しているので、汁も一緒に食べることをおすすめします。

 たとえば、食物繊維は20.7グラムのうち18.6グラムが水溶性です。特にラッキョウに含まれる食物繊維はなんとゴボウの約4倍!そのため「食物繊維の王様」とも呼ばれているのです。便秘予防に役立つでしょう。

 ラッキョウの独特の辛味やにおいの原因はアリシンです。タマネギやニラにも含まれる成分で血液をサラサラにする効果が期待されています。また、エネルギー産生に役立つビタミンB1の吸収を高める可能性があるので、ビタミンB1が豊富な豚肉や玄米などと合わせると疲労回復も期待できます。カレーの豚肉とラッキョウはとても良い組み合わせなので、一緒に玄米ご飯にするなどの一工夫もよさそうです。

 とはいえ、アリシンを食べた後のにおいが気になる方も多いはず。そんな時には、リンゴの皮や緑茶に含まれるカテキン、紅茶やウーロン茶、コーヒーなどに含まれるタンニンを一緒に取ることで消臭効果が期待できます。ぜひ活用してみてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…