1週間で5000人以上が救急搬送 コロナ禍での熱中症対策のポイント

公開日: 更新日:

 熱中症は早期に気づいて適切に対処すれば防げる病気だが、高齢者は気づきにくいのだという。

「高齢者が熱中症になりやすいのは体温調節機能が低下していることに加えて、体の水分量が少ないことが理由として挙げられます。体の水分量が少なければ、汗で失った水分が少量でも熱中症にかかりやすく、重症化しやすくなるからです。しかも、高齢者は持病による熱中症リスクが高くなります」

 例えば、糖尿病の人は血糖値が高い血液を薄めるために水分が必要となり、それを排出するために脱水になりやすい。高血圧症の人は降圧利尿剤を服用していることが多いため水分不足になりがちで、塩分制限を受けているために定期的な塩分摂取が難しい。

「心臓が悪い人で降圧利尿剤を飲んでいる人も水分不足になりがちです。慢性腎不全の人は水分や塩分のコントロールがうまくいかずに電解質代謝が阻害されて水分や塩分不足に陥りやすい。皮膚疾患のある人だと、ただでさえ発汗作用が低下しているうえ、自律神経機能に影響がある薬剤を使用しているために発汗機能や体温調節機能が阻害される恐れがあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 2

    ソフトB近藤健介の原動力は「打倒 新庄日本ハム」…憂き目にあった2022年の“恩返し”に燃える

  3. 3

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  1. 6

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  2. 7

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  3. 8

    藤浪晋太郎に日本復帰報道も、古巣阪神出戻りは「望み薄」…そして急浮上する“まさか”の球団

  4. 9

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 10

    自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か