1週間で5000人以上が救急搬送 コロナ禍での熱中症対策のポイント

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 熱中症は早期に気づいて適切に対処すれば防げる病気だが、高齢者は気づきにくいのだという。

「高齢者が熱中症になりやすいのは体温調節機能が低下していることに加えて、体の水分量が少ないことが理由として挙げられます。体の水分量が少なければ、汗で失った水分が少量でも熱中症にかかりやすく、重症化しやすくなるからです。しかも、高齢者は持病による熱中症リスクが高くなります」

 例えば、糖尿病の人は血糖値が高い血液を薄めるために水分が必要となり、それを排出するために脱水になりやすい。高血圧症の人は降圧利尿剤を服用していることが多いため水分不足になりがちで、塩分制限を受けているために定期的な塩分摂取が難しい。

「心臓が悪い人で降圧利尿剤を飲んでいる人も水分不足になりがちです。慢性腎不全の人は水分や塩分のコントロールがうまくいかずに電解質代謝が阻害されて水分や塩分不足に陥りやすい。皮膚疾患のある人だと、ただでさえ発汗作用が低下しているうえ、自律神経機能に影響がある薬剤を使用しているために発汗機能や体温調節機能が阻害される恐れがあります」

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