1週間で5000人以上が救急搬送 コロナ禍での熱中症対策のポイント
■室温28度を超えたら必ずクーラーを使用する
高齢者の中で特に気をつけたいのが一人暮らしの人、認知症の人、活動的な人だ。
「一人暮らしだと熱中症症状に気づいてくれる人がいないため、症状が進むまでわからないケースが少なくありません。また、エアコンの使用を我慢する人が多いのも原因です。たとえ家族と暮らしていても昼間一人で過ごすことの多い人も気をつける必要があります。また、認知症の人は自分で暑さや症状に気づきにくい傾向にあり、たとえそれに気づいても適切な行動を取れない場合があります。活動的な人は『自分は健康に自信があり、大丈夫』と思うあまり症状が進行するまで我慢してしまい、必要な対策を怠ってしまいがちです」
しかも、今年は新型コロナにより外出時にマスクをするため熱中症リスクが高くなるという。
「マスクの中で熱がこもりやすくなるばかりでなく、マスクをすることで呼吸回数が減り、呼気からの放熱がしにくくなるからです」
では、熱中症から身を守るにはどうしたらいいのか?