1週間で5000人以上が救急搬送 コロナ禍での熱中症対策のポイント
「とにかく、こまめに水を飲むことです。お茶やコーヒーなどは利尿作用があるものもあり、熱中症対策の水分補給に適していないものもあります。当然ですが、ビールやお酒は熱中症対策にはなりません。経口補水液は念のため冷蔵庫に入れておくのはいいですが熱中症の症状が出てきたときや大汗をかいたときなどに飲めばよく、普段は水で問題ありません。暑さを感じにくい高齢者は、例えば1時間に1回など時間を決めて水分を補給するといいでしょう」
クーラーは暑くなったらつけるのではなく、温度計を見て、室温が25度以上になったら使用を検討し、28度を超えたら必ず使用する。気温が高い日は寝るときもクーラーを使いたい。
「寝ている間に脱水症状になり、血液が固まりやすくなって起床時に脳梗塞を起こす場合があります。夜間頻尿が気にならなければ寝る前に水分を取るのもいいでしょう」
なお、暑くて頭がボーッとしてきたと感じたら、首や脇の下、太ももの付け根など血管の集中する場所を氷などで冷やすことが大切だ。