コロナワクチン2回接種を終えた高齢者こそ行動自粛が必要

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 では、20日時点で65歳以上の2回接種者が3030万5890人いる日本で、イスラエルの2回目接種者と同じ0.1575%の感染率になったとすると感染者数はどうなるのか?

 単純計算で4万7731人だ。これはあくまでも65歳で2回目接種を終えた人で、ワクチン効果が薄れる接種後5カ月での話。時間と共にその数は増える可能性が高い。日本では年末以降に65歳以上の2回目接種者はこうしたリスクがついて回るということだ。弘邦医院の林雅之院長が言う。

「大阪府のデータは接種から5カ月以内のものなので今後を考える上ではイスラエルのデータを重視すべきです。イスラエルで高齢者の重症者や死者が多いのは、そもそも高齢者は基礎疾患を持つ人が多く、入院や死亡リスクが高いからです。そのことは日本の高齢者も自覚しなければなりません。高齢者は若い人に比べて免疫も衰えていて、自身も気づいていない基礎疾患を持っている。いくらジムなどで肉体を鍛えたとしても若い人と同じではないのです。ですから、ワクチンを2回接種したことを過信してはいけません。いまはワクチン未接種の若い人に感染、重症化リスクが高いとする物語が語られていますが、依然として気をつけなければならないのは、高齢者です。よく陸で溺れると表現されますが、呼吸器疾患は苦しい。感染しないことが大切です。今後は人混みに極力出かけないこと、マスクはきちんと着用すること、食事睡眠をしっかりとることが大切です」

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