高齢でもLDLコレステロールを下げると心血管病を防げる コロナ禍で改めて注目

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「この研究では、スタチン治療とスタチン以外のコレステロール低下療法についても解析していて、どちらも主要血管イベントを有意に抑制していました。論文の著者は、『高齢患者におけるスタチン以外の薬物療法を含むコレステロール低下療法の使用に関するガイドラインの推奨を強化するもの』としています」

 日本でも、75歳以上の高齢者についてはLDLコレステロール低下療法などによる厳格な管理は強く推奨されてはいない。しかし、新たな海外の研究を参考にして、今後は高齢者のコレステロール管理についてきちんと確立すべきだという。

「日本では、LDLコレステロールの基準値は140(㎎/デシリットル)未満とされています。しかし、実際には160でも血管に問題はない人もいて、個人差があります。米国のガイドラインを見ると、LDLの値だけでなく血圧などのほかの因子によってリスクが変わってくるため、冠動脈CT検査で動脈の石灰化を確認して判断するよう勧めています。日本でも同様にLDLの値だけを見て判断するのではなく、冠動脈CTや頚動脈エコー検査などの画像診断を併用して動脈硬化の程度を確認したうえで、高齢でも薬物治療が必要なリスクの高い人を選別し、コレステロールの管理を実施するべきだと考えます」

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