池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【セロリ】気を巡らせてストレスを解消しメンタルを整える

公開日: 更新日:

 健康でパワフルな体のためにはメンタルケアも重要です。加齢によってストレス耐性は低下していきます。その上、シニアのストレス要因は若い頃とは違って、容易に解消できるものではありません。身近な人の死、退職による経済問題、視覚や聴覚の衰え、記憶力や判断力の低下による日常生活の不具合……。ジワジワとたまってしまうストレスはうつ病の原因になりやすく、そればかりか体にもダメージを与えます。疲労感、食欲減退、不眠、頭痛、腹痛、血圧上昇といったトラブルを引き起こすリスクもあるのです。

 いまは、それでなくてもコロナ禍でストレスがたまりがち。日々の食養生で“こころ”の健康維持に努めましょう。

 中医学において、ストレスがたまっている状態は、気の流れが滞っている=「気滞」の状態であると考えます。気の巡りは西洋医学でいう自律神経に重なり、そのコントロールがうまくいかなくなることでイライラ、情緒不安定といった症状が起きるのです。

 気が滞るとガスやゲップ、しゃっくり、ため息が多く、口が苦く感じたりするといった症状も見られます。また、気滞の特徴のひとつが「張った痛み」。胃や脇腹が張って痛み、肩こりも「肩がパンパンに張って痛む」といった傾向があります。

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