歯(上)虫歯の新たなメカニズムに対応した予防法 歯科医が指南

公開日: 更新日:

 この現象を実証する有名な実験がある。ネズミの腹部に、ある物質を注射し、それがどう体内を巡るかを観察した。

 すると注射後、物質はわずか6分で歯のエナメル質と象牙質の境の部分に到達。それからおよそ1時間以内に、歯の表面にしみ出てきたという。

 この実験には続きがあり、DFTが「逆流」することも分かっている。つまり、口内に存在する数億もの細菌が、歯を溶かすことなく侵入し、歯の内部で虫歯をつくるのだ。スタインマン博士は、この逆流は①砂糖②ストレス③運動不足④ビタミン・ミネラル不足⑤薬剤の5つの原因で起こると述べている。

 このように毎日きちんと歯磨きをして、表面をきれいにしていたとしても、DFTの逆流を起こす5つの原因を絶つように注意しなければ、虫歯になってしまうのだ。

■急激な血糖値の上昇を抑制することが重要

 砂糖が歯の表面にくっついて、それをエサにする細菌が繁殖することで虫歯になることは理解(従来の考え)できる。では、「砂糖」と「DFTの逆流」にはどんな関係があるのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由