「老人性うつ」で知っておきたいこと…米国の調査では高齢者の10%が該当

公開日: 更新日:

「高齢者はどこかひとつバランスを崩すと、ほかの臓器にも影響し、身体的なつらさが増す。それが精神状態に影響を与え、うつ病へと至るケースもあります」

 高齢者は、うつ病の要因をたくさん抱えているとも言える。アメリカの研究では、65歳以上の高齢者の10%には何らかのうつ病性障害が認められるという報告がある。

 では、高齢の親がもし「老人性うつ」だった場合、早くに発見するにはどういうことを知っておくべきか?

「先ほども述べましたが、高齢者のうつでは身体症状(不定愁訴)が先に強く出てくるケースが多いのです。病院で検査を受けたが異常は見つからなかった場合は、うつ病が背景にあることを疑った方がいいでしょう。検査では原因がみつからない不定愁訴は、自律神経失調症と診断されがち。そう言われた場合も、心療内科または精神科、高齢者のうつ病をよく診ている内科などで、診てもらうことをお勧めします」

 身体症状の出たタイミングが、配偶者の死、親しい友人の死、定年退職など「うつ病を発症しやすい状況」と同時期であれば、よりうつ病が疑われる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲