眼科編(11)眼球周囲結合組織のたるみから起きる目の病気

公開日: 更新日:

 実際、遠方で物が二重に見えると訴える79歳の女性の目をMRI検査で調べたところ、目の筋肉を支える結合組織に緩みが見られたという。

 年寄りの病気ならば、もっと昔から知られていてもよさそうだが、なぜいま話題なのか。

「それは目を酷使する人が増えて症状を訴える老人が増え、また病態理解も進んだからです。人間は目から9割以上の情報を得ており、スマホやパソコンなどのデジタル機器はもちろん、大量の紙の資料を見ることなしに生活はできません。現代人はそれだけ目を酷使しているわけで、眼球を支える筋肉や結合組織はそれだけダメージを受けているということです」

 加齢で目が悪くなるという意味は、白内障のようにカメラのレンズにあたる水晶体のタンパク質が変性し劣化するだけではない。眼球を適切な位置に支えられなくなり、斜視になることもあるということだ。覚えておこう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手