感染報告が相次ぐ「サル痘」は何が怖いのか? 動物ウイルス学者に聞いた

公開日: 更新日:

 欧米で流行することはめったになく、過去にペットとして輸入された動物を介して47例の発生が米国で報告されている。

「この病気は感染動物にかまれるか、血液・体液・発疹に触れることでヒトに感染するといわれています。ヒトからヒトへの感染はまれですが、4年前の英国からの報告ではナイジェリアからの帰国者からリネン類を介して医療従事者が感染したそうです。そのため患者の飛沫・体液・発疹に触れることで感染する可能性が考えられています」

 発症すると発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが5日ほど続き、その後発疹が現れる。発疹は顔から体の中心へと広がるのが一般的という。

「発疹は水ぶくれから、膿がたまったものを経てかさぶたとなり、発症から2~4週間で治ります。発疹は皮膚だけではなく、口腔、陰部の粘膜、結膜や角膜にもできる場合もあります。ただし、初期段階では水痘や麻疹、梅毒などの発疹と鑑別できない場合があります。リンパ節が腫れることが多く、似たような発疹が現れる天然痘との鑑別も必要です」

 この病気の致死率は最大11%との報告もあり、特に小児において高い傾向にあるという。ただし、日本を含めて先進国では死亡例は報告されていない。小児などで重症化、死亡した症例の報告もあるが、多くは2~4週間で自然に回復する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係