コロナにO型が強いのは血が固まりにくいから? A型は死亡リスクが高い
出血の止まりやすさは、A型がもっとも強く、AB型とB型は中間で、O型がもっとも弱いとされています。
医術が未発達の時代には、狩りや戦争で受けたケガが命取りになることも多かったことでしょう。しかし血が止まりやすいA型は、他の血液型よりも生き残るチャンスが高かったはずです。感染症に弱いA型が、感染症に強いO型と同じ程度にいまも繁栄しているのは、それが理由かもしれません。
今は出血も感染症も、さほどの脅威ではなくなってきています。しかし寿命が延びたおかげで、がんが大きな脅威になってきました。1981年に日本人の死因トップに躍り出てから今日まで、40年以上にわたって首位を維持し続けています。がんに対して有利なO型は、現代においては最強の血液型と言っていいでしょう。
ところがO型が強いのは、がんだけではないのです。
血の止まりやすさは、血の固まりやすさと同じです。そしてそれは「血栓のできやすさ」に関係してきます。破れた血管の外側にできるのがカサブタ、血管内で血が固まってできるのが血栓です。血栓は血管を詰まらせて、さまざまな病気を引き起こします。冠動脈が詰まれば心筋梗塞、脳の血管が詰まれば脳梗塞です。また足の腫れや痛みを起こす深部静脈血栓症や、突然死の原因のひとつである肺塞栓症(エコノミークラス症候群)も血栓が原因です。