コロナにO型が強いのは血が固まりにくいから? A型は死亡リスクが高い
2020年における虚血性心疾患(血管の詰まりが原因の心疾患)の死者数は約6万7000人、肺塞栓症が約1500人、脳梗塞が約3万1000人などとなっています。さらに脳梗塞からの誤嚥性肺炎や認知症なども含めれば、死者は十数万人に達し、現代人にとっては、がん(約38万人)に次ぐ大きな脅威となっています。
新型コロナでも、血栓が生死や重症化の鍵を握っていると言われています。国立研究開発法人・日本医療研究開発機構のホームページには、「COVID-19で死亡した患者の剖検(病理解剖)報告では、肺、心臓、その他の臓器の末梢毛細血管や細動静脈内に広範に存在する微小血栓が認められており、多臓器不全との関連が想定されている」と記されています。
実際、重症患者には、ヘパリンなど抗凝固薬の投与が推奨されています。新型コロナの重症化や死亡リスクが、A型がもっとも高く、O型がもっとも低いことと考え合わせると、なるほどと納得できる気がしてきます。