樹木希林に不倫を暴露された久世光彦
<1979年1月>
“ドラマの天皇”と呼ばれ、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー一族」とヒットを飛ばしたTBSディレクターの久世光彦。79年に「ムー一族」の打ち上げパーティーで、樹木希林(当時36)に不倫を暴露される騒ぎがあった。
78年5月にスタートした「ムー一族」の最終回は79年2月7日。その前の1月25日、六本木のディスコで打ち上げが行われた。集まったのは清水健太郎、岸本加世子、郷ひろみら出演者の他、スポンサーや局の重役ら200人余り。主役の久世(当時43)はタキシードに身を包み、出演者の感謝の言葉に応えていた。
そんな晴れやかな場で最後にスピーチしたのは樹木。ドラマの中で郷とともに歌った「林檎殺人事件」がヒットするなど番組の功労者だが、衝撃的な内容に会場の空気は一瞬にして凍りついた。
樹木は「下駄屋の一人娘ともこと久世さんとの間に、3月に子どもが生まれます。……ともこも頑張ったし、今後は奥さんと3人で仲良くやってください」と久世の不倫を暴露した。