政府が早期対応を呼び掛けている「医療DX」ってなんだ?

公開日: 更新日:

「医療DXとして真っ先に挙げられるのは、電子カルテの普及推進でしょう。電子カルテは1999年から正式に医療機関への導入が始まり、すでにほとんどが導入済みと思われがちですが、じつはそれほど普及が進んでいません。2019年時点で、400床以上の大病院が76.9%、200~399床の中規模病院は48.5%、100~199床の病院は33.1%、無床の診療所は39.0%という報告があります。まだ紙のカルテを使っている施設は多いのです。医療DXにおける大きなメリットのひとつは患者さんの医療データをデジタル化し、全国の医療機関で連携して診察や治療に活用できるようになるところにあります」

 その患者はこれまでどのような病気にかかり、それぞれどんな治療を受けてどんな薬が処方され、その予後はどうだったのか。そうした医療情報が、医療機関や診療科をまたいで活用できるようになると、患者が複数の医療機関を受診していたり、転居などで医療機関を変更しても、滞りなく治療を引き継げたり、一定水準以上の医療を受けることができる。

 また、デジタル化によって多くのさまざまな医療データを集約して分析できるようになるため、より有効な治療や投薬の実施にもつながる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー