注目の「機能性表示食品」フードロスの解決も期待できる

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 糖質は、最小構成単位の「単糖」、単糖が2~10個結合した「オリゴ糖」、数多くの単糖が結合した「多糖」に分類できる。

「澱粉は多糖の代表的な存在で、植物が光合成によって作る単糖を連結して巨大な分子として蓄えた貯蔵多糖です。私たちはその澱粉の基礎研究を続けながら、それが何に応用できるかを考えています。たとえば、ヒトの小腸ではあまり分解されないため、大腸まで運ばれる性質を持つ難消化性澱粉(レジスタントスターチ)は、腸内環境を整えることで健康の維持・増進に役立つ多糖として注目されています。また、糖質を加工するのに適した酵素の基礎研究と応用も、学会の重要な研究テーマのひとつになっています」(西尾教授)

 すでに、同学会の研究成果を使った嚥下しやすい高齢者向けの食品や、糖尿病患者向け食品の開発、食後の血糖値上昇を抑制する柿ポリフェノールの研究、血液改善の研究で得た自律神経の知識を用いたストレス低減を可能にする食品の開発なども行われている。

 同学会から生まれた代表的食品といえば「機能性オリゴ糖」である。

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