注目の「機能性表示食品」フードロスの解決も期待できる

公開日: 更新日:

 糖質は、最小構成単位の「単糖」、単糖が2~10個結合した「オリゴ糖」、数多くの単糖が結合した「多糖」に分類できる。

「澱粉は多糖の代表的な存在で、植物が光合成によって作る単糖を連結して巨大な分子として蓄えた貯蔵多糖です。私たちはその澱粉の基礎研究を続けながら、それが何に応用できるかを考えています。たとえば、ヒトの小腸ではあまり分解されないため、大腸まで運ばれる性質を持つ難消化性澱粉(レジスタントスターチ)は、腸内環境を整えることで健康の維持・増進に役立つ多糖として注目されています。また、糖質を加工するのに適した酵素の基礎研究と応用も、学会の重要な研究テーマのひとつになっています」(西尾教授)

 すでに、同学会の研究成果を使った嚥下しやすい高齢者向けの食品や、糖尿病患者向け食品の開発、食後の血糖値上昇を抑制する柿ポリフェノールの研究、血液改善の研究で得た自律神経の知識を用いたストレス低減を可能にする食品の開発なども行われている。

 同学会から生まれた代表的食品といえば「機能性オリゴ糖」である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性