家電製品を活用して心臓に良い「環境」と「食生活」をつくる
前回、心臓を守るために使いたい電化製品として「睡眠補助装置」と「ミストサウナ」を取り上げました。ほかにも効果的だと考えられる製品があるので紹介します。
まずは、室内の適切な湿度を保つ「加湿器」です。とくに冬は空気が乾燥するうえ、エアコンやストーブなどの暖房機器の使用によってさらに乾燥しやすくなるため、ぜひとも活用したい電化製品です。
これまでも何度かお話ししていますが、心臓は脱水にめっぽう弱い臓器です。脱水の傾向が強くなると血液の量が減って、粘度も上がります。少なく流れにくい血液を全身に送らなければならない心臓は心拍数を増やすので、それだけ負担が増大するのです。
また、血栓もできやすくなって、心筋梗塞や心不全といった心臓病を起こしやすくなります。心臓病や高血圧、糖尿病を抱えている患者さんは心房細動を発症しやすくなりますし、高齢の大動脈弁狭窄症の患者さんでは脱水をきっかけに症状が悪化して、意識を失ってしまうケースもあります。心臓にとって大敵である脱水を防ぐために、加湿器が効果的なのです。