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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【菊】ビタミンAやB1が豊富で「目の疲れ解消」に役立つ

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 五節句のひとつ「重陽の節句」は「菊の節句」とも呼ばれて古くから親しまれてきました。栗ごはんや秋ナスも食卓に並びますが、主役はなんといっても菊です。食用菊を料理にしたり、菊酒をたしなむほかにも、菊を浮かべた菊湯に入ったり、枕に菊を詰めた菊枕に寝ることで、旬の食材から生命力をいただき、邪気払いをするとともに、不老長寿や繁栄を祝います。

 重陽の節句は、新暦と旧暦の季節感がずれてしまうことから、五節句の中でもなかなか馴染みのない行事のひとつになってしまいましたが、九州北部などでは秋の収穫祭と合わせて「お九日(くんち)」と呼ばれて親しまれており、今でも新暦の10月や11月ごろに盛大に祝われているそうです。

 菊花は古来、漢方として使われていて、眼精疲労に効果的といわれています。中国でも、「目の疲れ解消といえば菊花」といわれるほどで、やはり、目の健康に良いとされるビタミンB1、ビタミンE、目の疲れを癒やす消炎などの効能があるクサンテノンとビタミンAがとても豊富で、中国では食用菊を乾燥させた菊のお茶がよく飲まれているそうです。

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