頭痛、肩こり、腰痛… 「腸活」で慢性不調を解消 自律神経研究の第一人者に聞く
「腸内環境を良好な状態に保つには、まず食物繊維です。食物繊維には水溶性と不溶性があり、副交感神経を優位にする点では、特に水溶性食物繊維が有効です」
ヨーグルトやキムチなどの発酵食品も、善玉菌が多く含まれているので、腸内環境を整える。それ以外に副交感神経を高める栄養素としては、乳酸菌、抗酸化物質、ビタミンB群、マグネシウム、カルシウム、タンパク質などがある。
■運動
肥満は自律神経そのものの働きを低下させる。肥満解消のためにも適度な運動は不可欠。ラジオ体操でもウオーキングでもストレッチでも継続しやすいものを選ぶといいが、このとき、深呼吸を意識する。
「深呼吸をすると末梢の血液量が増加し、副交感神経が優位になって腸内環境が整います」
■睡眠
現在62歳の小林教授は50代半ばから遅くとも午前0時には就寝するように意識し始めたという。