寝起きに足の踵がひどく痛む…その症状は「足底腱膜炎」かもしれない

公開日: 更新日:

「年々、患者数は増加しており、当院では多くて年間500人程度の足底腱膜炎の患者が来院します。仕事柄、革靴を履く頻度が高い30~60代の男性に多い印象があります。30代でランニングを始め、40、50代になったタイミングで足底腱膜炎を発症するケースも多いです」

 都立大整形外科クリニックでは、足の治療を要する疾患のうち約2~3割程度を足底腱膜炎が占めており、かなり身近な疾患であることが驚きだ。

 悪化した場合、長く続く痛みのためベッドから起き上がらなくなるなど自発的に動かなくなり、体力や筋力が落ちて生活意欲が低下し、健康寿命に影響が出る可能性もある。

 発症を防ぐためには、日頃から足指のトレーニング、ストレッチ、足の形に合ったインソールの使用などが有効だ。

「歩行時に足底全体がピンと張る感じや、寝起きに足の違和感、長時間の歩行で痛む、踵を押して痛む場合は足底腱膜炎の可能性があります。少しの痛みでも感じた場合は、まずは整形外科を受診してみてください」

 診断は主に問診や診察、レントゲン検査、超音波検査で腫れや炎症を確認する。場合によってはMRIを用いて、より精密に炎症の程度や範囲、腱の損傷度合いを判断し診断される。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝