寝起きに足の踵がひどく痛む…その症状は「足底腱膜炎」かもしれない

公開日: 更新日:

 足底腱膜炎と間違われやすい疾患には、線維腫や踵へ向かう脛骨神経の絞扼性神経障害、踵の疲労骨折、腰からの神経痛などがある。足底腱膜炎と思い込んで受診する人も少なくないが、違う場合もあるので注意が必要だ。

ゴルフボールで簡単予防

「足底腱膜炎の治療は、痛み止めや塗り薬の処方、リハビリ、インソールの作製が基本です。約7割以上の患者さんはこれらの治療で症状が治まります。通院を1~2カ月続け、症状の経過を観察しながら、患者さんに合った治療法を選択していきます」

 最近では、体外衝撃波という腎結石の治療で使用されていた体外衝撃波治療が整形外科分野でも幅広く利用されている。6カ月以上、保険治療で治療していても治癒しない場合には「難治性足底腱膜炎」とされ、体外衝撃波の適応となる。

「当院では、足底腱膜炎の患者さんのうち約1割が難治性に移行し、体外衝撃波を実施されます。体外衝撃波には主に短期的な効果と長期的な効果の2種類があります。短期的には疼痛を誘発している神経の終末部を破壊して痛みを軽減します。長期的には衝撃波によって成長因子を生み出し腱組織の再生を促す効果があります。当院では、足底腱膜炎と診断された患者さんのうち、年間約50人程度に体外衝撃波を実施していて、7割以上で症状改善の効果を認めています。1~2年以上も続いていた症状が軽減する患者さんもいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    「立花一派」の一網打尽が司法の意志…広がる捜査の手に内部情報漏した兵庫県議2人も戦々恐々

  3. 3

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 4

    「ロイヤルファミリー」視聴率回復は《目黒蓮効果》説に異論も…ハリウッドデビューする“めめ”に足りないもの

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 8

    元プロ野球投手の一場靖弘さん 裏金問題ドン底を経ての今

  4. 9

    米中が手を組み日本は「蚊帳の外」…切れ始めた「高市女性初首相」の賞味期限

  5. 10

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層