著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

「ネフローゼ症候群」は足だけでなく顔や目の周りまでむくむ

公開日: 更新日:

「ネフローゼ症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 腎臓の病気の一種で、一時的に尿の中に大量のタンパクが出てしまう状態をいいます。名前が印象的なせいか、ドラマで見たり、小説で読んだりして覚える人が多いようで、「ネフローゼ症候群とはどんな病気ですか」と質問されることもたまにあります。

 ネフローゼ症候群は、通常の何十倍もの量のタンパクが尿から排出されてしまう状態。そのせいで、血液中のタンパクが減少し、低タンパク血症になり、体にむくみが現れます。

 むくみというと一般的には足を連想しがちですが、ネフローゼ症候群となった場合は、足だけではなく顔や目の周りまでむくんでしまうことが多い。ほかに、体のだるさや重さを感じることもあり、息苦しさや腹痛などを訴える患者さんも。男性の場合は陰嚢に水がたまることもあります。

 ネフローゼには、若い世代に多い微小変化型ネフローゼ症候群や、糖尿病性腎症が原因のネフローゼ症候群などがあります。微小変化型ネフローゼ症候群の場合は、入院し安静にした状態でステロイドを内服する。それが一般的な治療です。

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