著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

「ネフローゼ症候群」は足だけでなく顔や目の周りまでむくむ

公開日: 更新日:

 一方、糖尿病性腎症が原因のネフローゼ症候群の場合は、長期にわたって血糖管理不良となっているため、腎臓以外にも合併症が考えられます。完治は難しいのですが、投薬などでの治療法があります。

 当クリニックは、腎臓専門医と糖尿病専門医が在籍していることが特徴の生活習慣病クリニックです。なぜ、こういうスタイルを取っているかというと、糖尿病と腎臓病は切っても切れない関係にあるからです。

 すでにご存じかとは思いますが、糖尿病とは血糖が高い状態が持続する病気です。糖尿病になる原因はひとつだけでなく「食べ物」「肥満」「遺伝」「妊娠」などの複数の原因が関わっていることが多い。

「遺伝」についてはすべてではありませんが、ご両親のどちらかが糖尿病の場合は、お子さんも糖尿病になる可能性は低くはありません。

 糖尿病の初期は自覚症状があまりない。そのため健康診断で肥満を指摘されたり、血液検査で「血糖値が高い」という結果が出ても「そのうちに考えよう」と放置しがちです。ですが、長期間放置していると、合併症を引き起こしてしまうことがある。合併症には腎臓病のほかに、網膜症や心筋梗塞脳卒中などがあります。

「血糖値が高い」と診断されたら、専門医もしくは内科に相談の上、治療を行って血糖をコントロールすることをおすすめします。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因