著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

コロナ感染は脳の構造変化も引き起こす? 後遺症とも関連か

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)には、めまい、頭痛、味覚異常、倦怠感など、さまざまな症状が知られています。また、新型コロナウイルスに感染すると、脳梗塞を発症しやすくなる可能性も報告されています。

 最近の研究では、新型コロナウイルスの感染が、脳の構造に変化をもたらす可能性も指摘されており、罹患後症状との関連性に関心が集まっていました。そんな中、新型コロナウイルス感染症と脳の構造変化について調査した研究論文が、米国医師会のオープンアクセスジャーナルに、2023年11月30日付で掲載されました。

 中国で行われたこの研究では、新型コロナウイルスのオミクロン変異株に感染した61人の男性(平均43.1歳)が対象となりました。被験者のうち、新型コロナウイルスワクチンを1~2回接種していた人は29人、3回接種していた人は17人、ワクチンの接種状況を報告しなかった人は15人でした。

 被験者は、MRI(磁気共鳴画像)と呼ばれる装置による脳の画像検査を受け、オミクロン変異株に感染する前と後で、脳の構造が比較されました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?