コロナワクチン接種で「帯状疱疹」は本当に増えているのか?
ここ数回、帯状疱疹ウイルスと片頭痛の関連性についてお話ししてきました。今回はコロナワクチン接種が始まって以来まことしやかに囁かれるようになった「コロナワクチン接種で、帯状疱疹になる人が増えている」という件について、私なりの見解を述べたいと思います。
コロナワクチン接種がスタートしてからというもの、患者さんから「コロナワクチンは打つべきか、打たないべきか」という相談を多く受けてきました。接種するかしないかは、ご本人の決断です。医師の立場から明言はできません。
現時点ではこのワクチンが「100%安全」と言い切れる段階ではありません。なぜなら医学的確証が確立されるまでは、最低でも5年以上の臨床的経験が必要とされているからです。コロナワクチンの一般接種が始まったのが2021年の4月ごろですから、何らかの答えが出るのはまだ少し先のこととなるでしょう。
とはいえ、私が実際に医療の現場で見てきたこと、そして感じたことを伝える必要はあると思います。コロナワクチンに限らず、ワクチン接種をきっかけに、他の感染症の発症は増加傾向になります。特にコロナワクチンでは、短期間に数回接種することで、人が本来持っている免疫機構のバランスが破壊される可能性がある。