働き世代 がんになったらお金はどうする~会社員編~(4)住宅ローンの支払いが苦しい…

公開日: 更新日:

 本連載1、2回に登場した30代会社員Aさん。肺がん抗がん剤治療を受ける中で気掛かりとなっていたのは、住宅ローンでした。子供2人はまだ小さく、妻は子育てで手いっぱい。高額療養費制度、傷病手当金、加入している健康保険組合の給付金など、使える制度は利用したものの、今後を考えると、少しでも支出を減らしたい──。

 家計を調整する上で基本となるのは、「収入維持」と「支出減少」です。支出を減らす際、食費や水道光熱費といった変動費に手をつけがちですが、心身に負担がかかるため長期間では無理が生じやすく、また支出に占める割合がそう大きくないので“効果”も得にくい。減らすなら、額が大きい固定費で、中でも住宅ローンは検討すべき項目のひとつです。

 働き盛りの世代でがんとなった場合、住宅ローンを今後どうするかを考える上でのポイントは、「治療スケジュールから返済困難の期間はどれくらいか」「ほかに支払うべきお金との兼ね合い」です。

 Aさんは、肺がんの通院での抗がん剤治療が6カ月を予定。体力低下で復職が困難な期間は4~5カ月ほど。抗がん剤治療終了後は経過観察で、主治医との話し合いで「長く見ても半年ほどで職場復帰ができそう」という見通しが立っていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち