働き世代 がんになったらお金はどうする~会社員編~(4)住宅ローンの支払いが苦しい…
そこで選んだのが、住宅ローンを組んでいる金融機関へ赴き、返済条件の変更を相談する方法です。金融機関からの聞き取りの後、審査期間がありましたが、半年間だけ、住宅ローンの返済額を少なくしてもらえることになりました。
ただこの方法は、治療が長期化しそうな方には向いていません。一時的に住宅ローンの額を減らせても、それによって返済総額が増えるので、後々の負担となってくるからです。
家にかかるお金は住宅ローン以外にも、固定資産税や(マンションの場合)管理費・修繕積立金もあります。また、家以外にも医療費や教育費、日々の生活のために必要なお金もありますので、今後の生活の希望についてまずは家族で一度話し合い、お金に関しての方向性を考えていくことが大事です。
固定費は、自動車保険、携帯電話やインターネット、クレジットカードの会費、あまり利用していない習い事やサブスクなどの支出も含まれます。それらのうち減らせるものはないか。私が相談に乗った件では、8万円近くの支出減になった方も。がん患者さんでなくても物価高な世の中、一考してみるのもいいかもしれません。 (おわり)