働き世代 がんになったらお金はどうする~会社員編~(1)治療と並行して仕事を続けられるのか

公開日: 更新日:

 看護師FPとしてがん患者さんのお金の相談に乗るようになって8年。これまで私が経験した中でも、みなさんのお困り事と重なり合う部分が多いケースを4回にわたり紹介したいと思います。

 30代の会社員Aさんは妻、子供2人の4人家族。肺がんで通院して抗がん剤治療を受けています。治療スケジュールは6カ月で、有給休暇30日間を消化し終わるタイミングで復職を検討しています。ただ、営業職で外回りの業務であることから、抗がん剤治療と並行して仕事を続けられるか心配でたまらない──。

 会社勤めの方がまずやるべきことは、「○○という治療を○カ月間行う予定」という今後の治療スケジュールを主治医に確認し、会社に具体的に伝えることです。その際、「副作用や後遺症が仕事や生活にどんな影響を与える可能性があるのか」「どんな業務内容なら継続できるか」の2点を盛り込むようにしてください。

 自分一人では主治医にどう尋ねていいかわからないという方は、病院にある「がん相談支援センター」の協力を仰ぐのもひとつの手です。医療ソーシャルワーカーやがん相談担当の看護師らが対応してくれます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇