脊柱菅狭窄症の「馬尾型」は手術が必要になるケースが多い

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 脊柱管狭窄症が進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出が悪くなったり、逆に尿が漏れる場合も。早めの対策が肝心です。

 近年、研究結果から、脊柱管狭窄症の根本原因のひとつに、椎間板の損傷が関与しているということが分かってきました。

 椎間板の加齢変化によって狭くなることや、背骨のずれ(すべり症など)、椎間板ヘルニアなどでも脊柱管が圧迫され、狭窄症になっていきます。

 早ければ16歳前後から始まり、椎間板に損傷(亀裂)が生じ始め、損傷部分からクッション成分の源である髄核(ずいかく)が漏れ出し、椎間板自体が減少。クッション機能が低下することで骨に負担がかかり、骨の変形が始まります。そして骨に変形が生じると、最終的に神経が存在する空間である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫し始めるのです。

 この病気は再発することが多いですが、その理由は従来の手術法にありました。飛び出した椎間板ヘルニアを切除し、不安定化している脊椎を固定することで症状を緩和させますが、椎間板のひび割れ自体は修復できていないため、再度ヘルニアが発生する場合があり、それが完治が難しい病気といわれるゆえんだったのです。

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