顔の赤みが引かない…「酒さ」に悩む患者が急増している

公開日: 更新日:

 肌トラブルといえば、ニキビを思い浮かべる人が多いだろう。ただ、頬や鼻の周りが酔っぱらったように赤く火照っているなら「酒さ」かもしれない。聞き慣れない名前だが患者数は国内に約380万人と推定され、近年、酒さと診断される人が急増しているという。「二子玉川ファミリー皮ふ科」院長の玉城有紀氏に聞いた。

「酒さは、主に頬や鼻の周囲に慢性的な赤みが生じる病気です。初期では赤くなったり治まったりを繰り返し、進行するにつれて赤みが引きにくくなります。いわゆる『赤ら顔』の状態で、人によっては火照りや灼熱感を訴えます。また、丘疹と呼ばれる赤い小さなプツプツが生じる人もいますが、ニキビのように毛穴の詰まりがないのが特徴です。30~50代の女性に多い印象があります」

 酒さを発症する原因ははっきりと分かっていない。ただ、悪化因子として紫外線や湿度、気温といった外部環境や、乾燥や摩擦、刺激が強いスキンケアのほか、血管拡張作用のあるアルコールや香辛料が入った辛い食べ物の摂取が挙げられる。中でも近年は、コロナ禍から一般的になったマスク着用が大きな要因のひとつになりつつあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」