「頭皮」や「毛髪」への悪影響を製品ごとに知る

公開日: 更新日:

 ヘナは、インドからアフリカまで広く生育するミソハギ科の双子葉植物の葉を乾燥させてパウダーにして用いるものです。ヘナで染毛した紀元前3500年前のミイラがエジプトから見つかっており、古くからエジプト、中東、インドで毛・髭の染色やタトゥーとして使用されてきました。歴史的に最も古い毛染めで、植物性(天然)というイメージから使用される方も多いようです。

 過酸化水素を使用するヘアカラーとの大きな違いは、毛髪へのダメージが極めて低いことがあげられます。ヘナの場合は化学反応ではなく、ヘナの成分が毛髪の主成分であるタンパク質と結合することで染まります。ヘナでのトラブルで多いのは、アレルギー反応によるかぶれやかゆみ、頭皮の炎症などがあげられます。

 ヘアマニキュア、カラートリートメント等は頭皮刺激がきわめて低く、毛髪へのダメージが起きにくい製品です。ただし、頭皮や手指に染まることもあるので、必要であればゴム手袋をして丁寧に染めることが必要になります。カラースプレー等は毛髪に浸透しないので頭皮刺激がきわめて低く、毛髪へのダメージが起きにくい製品です。(つづく)

(山内力/日本毛髪科学協会 特任研究員)

【連載】プロに学ぶ「白髪染め」「白髪のぼかし」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…