「頭皮」や「毛髪」への悪影響を製品ごとに知る

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 ヘナは、インドからアフリカまで広く生育するミソハギ科の双子葉植物の葉を乾燥させてパウダーにして用いるものです。ヘナで染毛した紀元前3500年前のミイラがエジプトから見つかっており、古くからエジプト、中東、インドで毛・髭の染色やタトゥーとして使用されてきました。歴史的に最も古い毛染めで、植物性(天然)というイメージから使用される方も多いようです。

 過酸化水素を使用するヘアカラーとの大きな違いは、毛髪へのダメージが極めて低いことがあげられます。ヘナの場合は化学反応ではなく、ヘナの成分が毛髪の主成分であるタンパク質と結合することで染まります。ヘナでのトラブルで多いのは、アレルギー反応によるかぶれやかゆみ、頭皮の炎症などがあげられます。

 ヘアマニキュア、カラートリートメント等は頭皮刺激がきわめて低く、毛髪へのダメージが起きにくい製品です。ただし、頭皮や手指に染まることもあるので、必要であればゴム手袋をして丁寧に染めることが必要になります。カラースプレー等は毛髪に浸透しないので頭皮刺激がきわめて低く、毛髪へのダメージが起きにくい製品です。(つづく)

(山内力/日本毛髪科学協会 特任研究員)

【連載】プロに学ぶ「白髪染め」「白髪のぼかし」

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