これで下痢には悩まない(3)あなたの下痢は「過敏性腸症候群」なのか

公開日: 更新日:

 下痢に悩み、ネットなどで調べると「過敏性腸症候群」という言葉が目につく。その情報をまとめると、症状は下痢、便秘、腹痛などさまざまで、根本的な病気がない状態で、飲食物を含む物質や肉体的・精神的なストレスなどの感情面が要因になるという。つまり、便に関する症状の多くが当てはまってしまう。これはどういうことなのだろうか。

 日本消化器病学会専門医で「東長崎駅前内科クリニック」(東京・豊島区)の吉良文孝院長に解説してもらった。

「過敏性腸症候群での下痢は、基本的に治癒するものではありませんが、病院では治療する上で病名をつける必要があって、無理やり病名をつけると『過敏性腸症候群』になってしまうということです。実は、下痢を止める必要というのは、医学的にはあまりないんですね。栄養素もちゃんと吸収できますし、放っておくと体に悪い何かになるかというと、別にどうもなりません。ですから、医学的には放置しておいてもいいんです」

 ただ、ごく一部に病的な下痢も存在する。甲状腺が原因のもの、慢性膵炎のもの、特殊な腸炎によるもの、下痢しやすい種類のポリープなどだ。とはいえ、感染性の胃腸以外では、いずれも確率的にはかなり低い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"