44~59歳のX世代はがんの罹患率がアップする…米国立がん研究所が衝撃予測
現在、44~59歳の人は、1つ上の世代よりも「がん」になる可能性が高くなる──。そんなショッキングな研究結果がアメリカで発表された。「米国立がん研究所」のフィリップ・ローゼンバーグ博士らが、380万人のデータを用いて調べたという。この論文について、ボストン在住の内科医・大西睦子氏に解説してもらった。
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フィリップ博士らは、1992年から2018年までにアメリカでさまざまな種類の「浸潤性」がんと診断された380万人のデータを用いて、X世代(65~80年生まれ)と、ベビーブーマー世代(46~64年生まれ)のがん発生率を比較したという。「浸潤性」とは、発生した場所から周囲の組織に広がったがんを指す。そのうえでX世代が60代になったときのがん罹患率を予測した。
すると、X世代の女性はベビーブーマー世代に比べて、甲状腺がん、腎臓がん、直腸がん、子宮がん、結腸がん、膵臓がん、卵巣がん、そして非ホジキンリンパ腫と白血病の増加が予測されたという。
また、X世代の男性は、甲状腺がん、腎臓がん、直腸がん、結腸がん、前立腺がんの増加が予測された。