著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

充血ではないのに「充血」と誤解しているケースはよくある

公開日: 更新日:

 こちらも1週間から10日ほどで自然と治ります。早く治したいという患者さんもいらっしゃいますが、基本的に自然に吸収されるのを待つしかありません。

 充血は、日々の予防で防ぐことができます。ゲームやスマホで長時間目を酷使しない。紫外線が強い時期に長時間外出する際にはサングラスをかける。冬の雪山もサングラスは必須です。スキーをサングラスなしで楽しんで、目が真っ赤になってしまったという経験はありませんか? 日本ではサングラスをかけることがなかなか根付きませんが、紫外線が目に及ぼす影響は深刻なものなのです。

 紫外線は、加齢の大きな一因と考えられている活性酸素を増やしてしまう。老化現象や生活習慣病の原因になる物質です。皮膚へのダメージについては敏感な人でも、目に関しては無防備なことが多いのですが、目もダメージを受けるんです。紫外線を多く浴びると、白内障や加齢黄斑変性の発症が誘発されたり早まったりすることがわかっています。

 眼科医としておすすめしたいのは、偏光レンズを使用したサングラスです。偏光レンズは特殊な構造によって、レンズの色を濃くすることなく紫外線などの余分な光だけをカットすることができる優れたレンズ。レンズの色は普通の眼鏡レンズと同程度なので「サングラスは気恥ずかしい」という人もチャレンジしやすいと思います。目を守るためにぜひ。

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