著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

サバ+αで元気に暮らす(2)ピーマンと組み合わせて血を巡らせる

公開日: 更新日:

 サバは「血行促進」に威力を発揮する魚です。DHA(ドコサヘキサエン酸)と同じく、EPA(エイコサペンタエン酸)も豊富に含まれています。

 体内では合成できない不飽和脂肪酸で、血流を良くする作用があり、血栓を防ぎ、動脈硬化の予防や改善に役立ちます。

 全身に酸素や栄養を運ぶ赤血球の膜にEPAが加わると、柔らかくしなやかになって弾力性が高まるため、血液が流れやすくなります。

 血液が全身の末端まで行き渡ることで、酸素や栄養も手足の先へとすみずみまで運ばれ、老廃物も排出しやすくなります。そのため、血管の老化を防いで若々しい体づくりを目指すことができるのです。

 中医学においてもサバは血の巡りをアップするパワーが絶大。「活血」という効能があり、読んで字のごとく、血行を促進し、老廃物を洗い流す働きがとても高いのです。

 中医学において、血の巡りの悪さは当然ながら全身の不調につながるとされていて、肩こり、関節痛、頭痛など慢性的な疼痛を引き起こしやすくなります。また、体にしこりができやすくなり、がんなどの悪性腫瘍のリスクがアップ。心筋梗塞、不整脈、脳卒中、下肢静脈瘤、慢性肝炎、肝硬変にもなりやすくなってしまいます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性