サバ+αで元気に暮らす(2)ピーマンと組み合わせて血を巡らせる
サバは「血行促進」に威力を発揮する魚です。DHA(ドコサヘキサエン酸)と同じく、EPA(エイコサペンタエン酸)も豊富に含まれています。
体内では合成できない不飽和脂肪酸で、血流を良くする作用があり、血栓を防ぎ、動脈硬化の予防や改善に役立ちます。
全身に酸素や栄養を運ぶ赤血球の膜にEPAが加わると、柔らかくしなやかになって弾力性が高まるため、血液が流れやすくなります。
血液が全身の末端まで行き渡ることで、酸素や栄養も手足の先へとすみずみまで運ばれ、老廃物も排出しやすくなります。そのため、血管の老化を防いで若々しい体づくりを目指すことができるのです。
中医学においてもサバは血の巡りをアップするパワーが絶大。「活血」という効能があり、読んで字のごとく、血行を促進し、老廃物を洗い流す働きがとても高いのです。
中医学において、血の巡りの悪さは当然ながら全身の不調につながるとされていて、肩こり、関節痛、頭痛など慢性的な疼痛を引き起こしやすくなります。また、体にしこりができやすくなり、がんなどの悪性腫瘍のリスクがアップ。心筋梗塞、不整脈、脳卒中、下肢静脈瘤、慢性肝炎、肝硬変にもなりやすくなってしまいます。