帯状疱疹について知っておきたいこと(上)ワクチンを絶対に打とうと思うワケ

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■50代以上の患者の2割に痛みが年単位で継続する合併症

「帯状疱疹が厄介なのは、その痛さもさることながら、重篤な合併症を引き起こすことです。神経節は体のあちこちに走っている。どこに潜むウイルスが再活性化しているかで症状が出る部位が異なるのですが、顔面に発症すると顔面神経まひ、味覚障害、視力の低下、最悪の場合は失明の危険もある。腹部であれば腸閉塞、臀部や陰部であれば排尿障害を合併する場合もあります」

 帯状疱疹には、皮膚症状が消えた後も痛みだけが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症もある。50代以上で発症した人の2割が帯状疱疹後神経痛に移行するという報告もあり、治癒まで年単位で期間を要することは珍しくない。記者の知人(60代)は、帯状疱疹後神経痛で服が触れただけでも激しい痛みを感じるようになり、現在も治療継続中だ。

 帯状疱疹は水ぼうそうにかかったことがある人なら全員にリスクがある。ただ予防策がある。それが冒頭で触れた帯状疱疹ワクチンだ。

「生ワクチンと不活化ワクチンがあり、予防効果90%以上と非常に高いのは不活化ワクチンです」

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