帯状疱疹について知っておきたいこと(上)ワクチンを絶対に打とうと思うワケ

公開日: 更新日:

 医療・健康モノを取材し続けて26年の記者が、50歳を迎える誕生日当日に接種予約を入れたワクチンがある。「帯状疱疹ワクチン」だ。これまでさまざまな医者や患者に取材してきた中で「自分は絶対にやろう」と強く思ったものの一つが、帯状疱疹ワクチンなのだ。

■虫刺されだと思っていたら、数日後…

 帯状疱疹は、顔や頭を含める体の左右どちらかに痛みを伴う赤い発疹と水膨れが生じる病気だ。世界最大規模で現在も継続中の帯状疱疹大規模疫学調査「宮崎スタディ」実施者の中心メンバー、外山皮膚科(宮崎県)の外山望院長によれば、加齢に伴いリスクが上昇。50歳を越えると急激に発症リスクが高くなり、患者の約7割を50歳以上が占めるという。

「しかし近年、20~40歳代で帯状疱疹を発症する人が増えている。考えられる理由が、子供の水痘ワクチン接種です」(外山院長=以下同)

 帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスが原因で発症する。一般的に子供の頃にウイルスに感染し、水ぼうそうを発症。水ぼうそうは通常5~7日で治癒するものの、ウイルスはいなくなるわけではなく、神経節に潜伏する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…