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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

中学受験「塾の選び方」 4大学習塾の長短と特色を検証する

公開日: 更新日:

 首都圏で4大学習塾と呼ばれているのが日能研、SAPIX小学部、四谷大塚、早稲田アカデミー。このほかに、市進学院、栄光ゼミナール、TOMASなどが大手に数えられる。さて、大手学習塾に行くとして、何を基準に選べばいいのだろうか。塾選びは、受験の結果を大きく左右する。

 東京の私立男子校で大学受験実績トップの開成中学への合格者数(2021年)はSAPIX269人、早稲田アカデミー127人、四谷大塚106人、日能研30人の順になっている。合計すると532人。開成中学の募集定員は300人のはずである。実際は、他校(筑波大附属駒場など)に流れる辞退者を想定して、定員より多くの合格を出す。21年は398人の合格者がいた。4大学習塾の開成合格者の総数はその数字を大幅にオーバーしていることになる。

「かつては一部の学習塾で水増しした数字が発表されていましたが、最近はほとんどない。公益社団法人の全国学習塾協会が『受験直前の半年のうち継続して3カ月以上在籍』しているなどのガイドラインを決めていて、わずかな期間しかいない生徒を加えてはいけないルールになっています。それを守らない場合は、消費者庁から改善命令が出ます」

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