兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

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 竹内氏が誹謗中傷に悩まされていたのは明らかだが、〈警察から任意聴取を受けていた〉〈近く逮捕予定だった〉など、この期に及んで根拠不明の投稿が拡散し続けている。複数のメディアは19日、県警幹部が取材に「そんな事実はない」と否定したと報じた。

 こうした状況を放置し、助長したのは斎藤知事に他ならない。百条委のメンバーや家族への誹謗中傷に歯止めをかける努力どころか、今に至るまで「良くない」と一般論に逃げて静観を決め込んだまま。実に罪深い。

 一連の文書問題では、パワハラ疑惑などを告発し、懲戒処分を受けた元西播磨県民局長が昨年7月に死去。2023年11月に開催された阪神オリックス優勝パレードの資金集めで、不正行為の片棒を担がされたとされる県民生活部総務課の課長も昨年4月に亡くなっている。いずれも自殺とみられており、悲劇が後を絶たない状況だ。

「告発文書にも書かれていますが、元課長はパレードの業務調整に相当疲弊していたようです。県は彼の死を『家族の意向』として、3カ月も庁内で共有していませんでした。この隠蔽疑惑に最も義憤に駆られていたのが竹内さんです。亡くなった課長と竹内さんは同じ高校の卒業生で、元課長が竹内さんの4つ上の先輩だったそうです」(県政関係者)

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