下村博文氏は何のために政倫審に出てきたのか…裏金問題の全てを知りうるとされる人物が「知らなかった」連発

公開日: 更新日:

自民党には真実を明かす議員が誰もいないということが分かったな》

■キックバックの経緯も「ある人」も何も覚えてない

 キックバックが始まった経緯を知る可能性が指摘されている森喜朗元首相(86)との不仲説が伝えられ、“爆弾証言”が期待されていた森氏との関係や関与についても、「私は承知しておりません」と繰り返すばかりだった。

 2022年までの間に派閥からキックバックされた収支報告書への不記載額が476万円に上っていた下村氏。1月の会見では「ある人から、還付は個人のパーティー分に上乗せして、収支報告書で合法的な形で出す案もあったが、結論はなかった」と話し、記者から「ある人とは?」と問われると、「それは取材して聞いてください」と説明。

 政倫審でも、この「ある人」について問われたのだが、「ある人」が分からなかったために「ある人」と表現したとして、「覚えていない」という趣旨の発言をしていたからクラクラする。

 下村氏を巡っては、過去にも支援団体「博友会」を巡る政治資金問題が浮上。市民団体が東京地検に政治資金規正法違反の疑いで告発する事態に(その後、不起訴処分)。この時も説明はノラリクラリだったが、真実を語るという気はさらさらないようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  2. 2

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  3. 3

    斎藤元彦知事“火に油”の言い逃れ…知事選でのPR会社「400人分の仕事はボランティア」の怪しさ不自然さ

  4. 4

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  5. 5

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  1. 6

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”

  2. 7

    吉村洋文府知事もう「維新」の代表ヅラだが…街宣で“封印”大阪万博チケットは売れ行きメタメタ

  3. 8

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  4. 9

    斎藤元彦知事の公選法違反疑惑「潔白」根拠に疑義…PR会社からの請求書にこれだけの不可解

  5. 10

    半導体メモリー大手キオクシアには「前門の虎、後門の狼」に…上場後に待ち受ける“2つの難題”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    パワハラ騒動で楽天退団 安楽智大の去就どうなる? 兄貴分・田中将大の自由契約で話題沸騰中

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    田中将大獲得に及び腰なのは《復活うんぬん以前の問題》…“外野”がフォローするほど現場との温度差浮き彫り

  1. 6

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 7

    巨人が“大山資金”で怒濤の上積み…FA石川柊太争奪戦で5球団「3年6億円」横一線の均衡破る

  3. 8

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  4. 9

    フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で注目された50代男性の裏話と結婚できる中高年の境界線 

  5. 10

    石破政権を直撃!岩屋毅外相につきまとう「100万円」疑惑…米国発カジノ汚職で再燃