岸田首相“やってるフリ”政倫審で裏金事件早期幕引き画策は裏目…「地方の乱」勃発必至!

公開日: 更新日:

 早期幕引きとはいかない。

 自民党派閥の裏金事件を巡って、14日に開かれる参院の政治倫理審査会の出席者は世耕弘成前参院幹事長ら3人だけ。安倍派の事務総長経験者の下村博文元文科相が出席する衆院政倫審については、19日の開催を求める立憲民主党に対し、自民側は15日開催に固執していた。結局、18日開催が決まったが、17日の自民党大会前に裏金問題を一段落させたい思惑がミエミエだった。政倫審がただの“やってるフリ”なのは明らかだ。

「総理は政倫審の参加者をできるだけ絞り込み、党大会までに終わらせることでケリをつけたかったのでしょう。衆院政倫審の15日開催にこだわったのは、同日に参院予算委員会の集中審議が予定されているからです。同日開催なら政倫審への注目度が下がると踏んでいたようです」(官邸事情通)

 ただ、岸田首相の思惑通りにはならなそうだ。党大会前日の16日、自民党の都道府県連幹部が集う「全国幹事長会議」が党本部で開催される。会議で、裏金事件を巡る岸田首相の対応に対して、地方の幹部たちから批判が噴出しかねない。4月28日に衆院3補選を控える中、岸田首相は地方からの猛烈な突き上げを食らう可能性があるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  2. 2

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  3. 3

    日経新聞コラム「私の履歴書」で、伊藤忠の“ドン”岡藤正広会長の肝心なネタがスルーされた思惑

  4. 4

    吉村府知事が語った大阪万博の「魅力」に失笑買い話題騒然!地方局TV情報番組で売り込み発言も具体性ゼロ

  5. 5

    開幕まで2カ月も大阪万博ご難続き…入場券販売不振で“政敵”に泣きつき、海外パビリオン完成もわずか数カ国

  1. 6

    「貸金庫事件」の三菱UFJ銀行・半沢淳一頭取の全銀協会長就任にOBらが懸念

  2. 7

    ドミノ・ピザ大量閉店で見えた業界の“地殻変動”…今やライバルは、ピザハットとピザーラだけにあらず

  3. 8

    備蓄米放出でも政府はコメ価格を下げる気なし…識者が見解「相場を維持したい」思惑とは

  4. 9

    ガソリン全国最高値の長野県「石油商業組合」に独禁法違反の疑いでメス! 公取委が重い腰上げた裏に自民の弱体化か

  5. 10

    大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の異常事態…府職員からは「通常業務さえままらない」の悲鳴

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…