三菱UFJの幹部OBが激怒する「銀証ルール違反処分」の“恥”

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 銀行の幹部だったOBは「三菱の恥だ」と怒っているし、三菱グループの首脳にも苦い顔が多い。

 そうだろう。三菱UFJの前身の三菱銀行は、金融庁になる前の大蔵省銀行局が絶大な権力を振るっても、銀行界を代表して正論を突きつけた。銀行局が「嫌がらせ」に新規支店の設置認可の場所を町はずれにしても、毅然と対峙した。幹部OBが怒るのも当然だ。

 規制違反を知っていた当時の頭取が、いま親会社の三菱UFJフィナンシャル・グループの会長をしているな。責任を取らないのか?

 まだ、取ったとは言えない。

 以前のトップなら、すぐ辞任していただろう。

 メディアの取材は、受けているのか?

 いや、報道がないから、取材を避けているのだろう。

 その会長は経済同友会の副代表幹事を務めてもいるが、処分の事前報道があった後の6月14日に代表幹事と副代表幹事の定例会議を欠席した。記者たちは「逃げたな」と憤慨していたよ。

 三菱の首脳らしい潔さがないね。OBたちが知れば、怒りが増しそうだな。

構成=竜孝裕(ジャーナリスト)

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