人手不足で売り手市場の建設業界 “高齢職人”の引退で若手にチャンス到来

公開日: 更新日:

 壁紙やフローリングの張り替え程度ならプロに頼まず専門家のYоuTubeを見ながら、ホームセンターやネット通販で資材を買って自らチャレンジする人もいるという。

「工事費はここ1年だけでも著しく上昇しています。値上げが当たり前となった今、完全に売り手市場で『他社の相見積もりをとってから検討します』と言うと、業者から見積もりの提出すら断られる状況になりつつあります。施工業者が工事を選ぶケースが増えた上、工期自体が定まらない状況が増えています」(不動産アナリストの長谷川高氏)

 世界的なインフレで日本でも値上げが当たり前になり、潮目が変わってきている。

「最も大きいのが現場の人手不足です。少子高齢化の中、建設業界は長年、3K業種と言われ、不人気ゆえに若手を育てられず来ました。加えて、高齢の職人の引退やコロナ禍で廃業した親方も少なくなく、外国人に依存する状況で今や下請けイジメのようなことはなくなり、現場の労働環境を整えないと成り立たなくなりました」

 こう話す長谷川氏は、この傾向は今後も続くとみている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状