高校生には向かない「ポイント近く」のプロ理論

公開日: 更新日:

 神奈川の高校野球の指導者は定期的に勉強会を行っている。同県では、武相の桑元孝雄監督は高校生の力量を理解し、ポイントを前にして打つように指導している。

 ポイントを近くにするプロ理論は、楽天田中将大のスプリットのような低めの変化球を見極めなければならないプロの打者なら必須だろう。しかし、あんな切れ味鋭い縦の変化球を高校生で投げる投手はいない。

ゴルフ」の練習をやってみると打撃に生きる。地面に置いてあるボールを正しいダウンブローで肩口から打ち込まないと、まっすぐ飛ばない。野球でいうドアスイング、つまり、ゴルフでいうアウトサイドインのスイングをすると引っ掛かってしまう。野球だとボテボテのサードゴロになる。ゴルフをやってみると、この理論が分かり、スイングの矯正にもなる。

 外角打ちの基本もゴルフにある。普通なら「外は踏み込んで打て」と教わるだろう。だが、右肩が突っ込み、押っ付ける打ち方では、二ゴロか良くて右前打。ゴルフならクラブが地面を叩いてしまう打ち方だ。逆方向へ大きな打球を打つには「スライス」打法がいい。開きが早く、クラブが遅れて出てきた時の“ど”スライスは論外だが、ある程度のスライス、「フェード」と言うべきかもしれないが、これは外角打ちの理想。プロでは巨人の村田修一の打球がそれ。当てにいかず、フルスイングをしてライト方向へ本塁打したいなら、スライスのスイングを会得することだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出