横浜高・小倉コーチが教える「打率4割を打つコツ」
秋の関東大会が終わり、冬になる前に打撃を強化している。前回、ポイントを近くして引き付けて打つプロ野球の理論は、非力な高校生には向かないと述べた。
<かかと、足首、親指>
プロは3割、高校は4割打てば好打者とされる。それだけバッティングは難しい。とはいえ、いくつか「コツ」はある。
まずは投球の約4分の3を占める「外角」の打ち方。右打者なら、振る時に右ヒジを右側の腹に一度ぶつけてから外へ出す。大事なのは軸足となる右足のかかと。打つ瞬間、かかとはただ上げるだけにする。ベタ足で足首は回さないのが重要。やってみれば分かる。普通に振れば足首は回ってしまう。アウトコースの球に足首が回ればドアスイングになって力が伝わらない。グッと我慢することだ。これは「変化球」の打ち方にも対応できる。スライダーやカーブなどの横系の変化球なら、右足首さえ回さなければ、直球を待っていて多少崩されても何とかついていける。
もう一つ重要なのは右足の親指。外角や特に変化球を打つ時に強く意識する。直球待ちで変化球が来た時、右足の親指に力を入れてグッとこらえる。これができれば、上体は泳いでも簡単に空振りせず、最後にもう一度抵抗ができる。このように、外角と変化球の打ち方には共通点が多い。