「ソチ五輪検証」で明らかにすべきSスケート界の“怠慢”
文科省は24日、ソチ五輪での国による選手強化と育成、支援の効果を分析するチームを結成。1回目の検証を行った。
検証チームの座長を務める神戸大学大学院の山口泰雄教授は、「具体的な検証をして(18年の)平昌五輪、そして20年東京五輪につなげたい」と言った。
会議では、過去最高の8個のメダル獲得を評価しながらも、プロのコーチ育成やライバル国の強化状況を把握することが重要だとの意見が出たが、スポーツ後進国ではあるまいし、何を今さら、だ。はっきりしている問題があるからだ。
■金メダリスト清水宏保氏が指摘
日本のお家芸ともいわれている男子スピードスケート500メートルは今回メダルなしに終わった。大会期間中、98年金メダルの清水宏保氏が某新聞で「敗因は海外のレベルが上がっていることをきちんと認識していなかったことだ」と指摘。オランダ勢が表彰台を独占したことについては、「ソチのリンクの氷をつくっていたのはオランダ人。だからオランダのリンクと氷の質がよく似ている。砂地を歩くような軟らかい氷で、日本はその氷に対応していない」とも述べていた。