オランダ圧勝のSスケート 日本は「情報戦」で負けていた
「ソチ五輪のスピードスケートのリンクはロシアのコロムナ、カザフスタンのアスコナのリンクをつくった人と同じだと聞いている。それで大体、リンクのイメージが湧いてくる。長野五輪のリンクに近いリンクではないか。スピードが出るリンクで日本人選手に向いている。マイナスになる部分は少ない」
ソチ五輪前、スピードスケートの関係者は日刊ゲンダイ本紙にこう話していた。今季のカザフスタンのW杯では小平奈緒が500メートルで3位。速いタイムが出るソルトレークシティーのW杯で加藤条治、長島圭一郎が優勝している。高速リンクといわれた長野五輪では清水宏保が男子500メートルで金、1000メートルで銅。女子500メートルで岡崎朋美が銅メダルを獲得した。
■欧州勢に有利な軟らかいリンク
そんなこんなで「夢よもう一度」とそろばんをはじいたのだろうが、ここまで日本スケート陣はメダルゼロ。オランダ勢の強さばかりが目立っている。
男子500、5000、1万メートル、女子1500メートルでメダルを独占。冬季五輪の同一大会で一つの国・地域が4度の表彰台独占は史上初だ。19日の女子5000メートルでもビュストとクライボイカーが2、3位(日本は16選手出場で藤村祥子10位、石沢志穂12位、穂積雅子13位)。ここまで男女計10種目で表彰台に上がり、30個中21個(金6、銀7、銅8)のメダルを獲得している。